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過払い金請求について教えて

近年、テレビコマーシャルも流れるようになった過払い請求とはいったい何でしょう。

 

2010年の貸金業法の完全施行によりグレーゾーンと呼ばれる金利格差が解消されました。
その頃、各消費者金融では貸付利息として、出資法の規定による上限金利である29.2%を適用しているところが多く、改正法による利息制限法との金利差を元金に戻入するみなし弁済の処理が必要になりました。

 

これにより、元金が大幅に減額されることになり、借入金を完済している場合でも、元利合計の引き直し計算により金利差に相当する部分が戻ってくることになりました。
これを過払い金と呼び、弁護士や司法書士がこぞって請求手続を勧めているというのが現状です。

 

過払い金請求は大手の消費者金融にも大きな打撃を与えました。
中でも、当時の業界最大手だった武富士は、過払い金請求のあおりを受けて倒産にまで至ってしまいました。

 

過払い金請求には完済後10年という返還期限が設定されています。

 

また、改正法の施行後すでにかなりの年月が経過していることもあり、過払い金を請求できる人が極端に少なくなっているため、一連のブームとなったこの騒動もどうやら終わりに近づいているようです。

 

また、過払い金請求をした人に対するリスクとして、個人信用情報に傷が付くのではないかという問題がありましたが、どうやら個人信用情報には影響がないことが明確になりました。

 

但し、過払い金請求の相手先である消費者金融からの新たな借入は難しそうです。