多重債務について知ろう
消費者金融やクレジットカード、あるいはカードローンなど各種の貸金業者からの借入で、どうにも返済ができなくなってしまった人のことを多重債務者と呼んでいます。
現在の貸金業法では、消費者金融での借入が年収の3分の1までと決められていて、できるだけ債務整理などに陥る多重債務者を出さないためのシステムが作られていますが、総量規制の枠に入らない銀行系の借金などを含め、依然として多重債務者が減る傾向にはありません。
また、自己破産の件数は2003年をピークとして徐々に少なくなっていますが、2012年においても年間で8万人を越える人が自己破産を申し出ています。
多重債務にならないための注意点として最も大切なことは勘違いをしないことです。
特に、クレジットカードの使い方には気を付けなければなりません。
先ずは貴方がクレジットカードを持っていない場合について考えてみてください。
いくら欲しいものがあっても現金がない限り購入することはできません。
クレジットカードは、手元にお金が100円しかない場合でも数万円の電化製品を手に入れることができます。
クレジットカードは魔法のカードなのでしょうか。
そうではありません。
単に支払が買い物の後になるということだけなのです。
クレジットカード支払の時点で貴方にお金がなければ、貴方は何処からか支払いのための借金をしなければならなくなります。
これこそが多重債務に至る地獄の一歩なのです。
計画性のある借金の必要性が問われていますが、計画とはあくまでも予定に過ぎないことを自覚して、絶対に油断をしないことが大事になります。